うすすりも終盤
稲刈りが終わると、すぐに乾燥機に入れ、一晩~二晩、籾の水分量を見ながら乾燥します。
乾燥が終わった状態では、まだ皮のかぶった籾の状態です。
皮を剥く、脱穀の作業がうすすりです。
うすすり機にこのような籾を投入します。
機械の中で皮を剥き、玄米の状態になっていきます。
皮を剥くということは、籾殻がたくさん出ます。
その籾殻については次回記載します。
玄米の状態になっても、小石が入っていたり、草の種が入っていたりします。
昔、食べていたお米には小さな石が入っていた記憶がありませんか。
虫食いのお米や、病気になったお米が入っていたりもします。
農薬を半分に控えているため、汚い米も多いのかなと思います。
減農薬がいいけれど、だからといって、汚い米は食べたくないですよね。
そこで、うちは、石抜き機を通します。
色彩選別機にも通し、汚い米は除去します。
ちなみに、山間地の田んぼでは、小枝が混ざっていたりするので、粗選機も導入し、籾以外のものは除去するようにしています。
農薬を減らす代わりの工夫の一つです。
うすすりが完了し、指示した重さが貯まると♪ミッキーマウスマーチ♪の歌で貯まったよ~と教えてくれるので、封をして30㎏袋を担ぎ、パレットの上に重ねていきます。
ベルトがひかかり袋が傷つかないように、八百屋さんのようなエプロンをします。
一日に200袋以上うすすりをすることも多々あります。
指先や腕が腱鞘炎になりそうになります。
集中が切れないように、途中音楽を聴いてやることもあります。
何事も嫌になったらおしまい。
農業に一番必要なものは「忍耐」ではないかなと思っています。
同じ作業を延々と、ほぼ一人ですることが多いです。
遊ぶんじゃなくて、楽しく、カッコよく、仕事をする。
みんなが苦手なことをスマートにこなせたら、カッコいいと思うので。
もう少しで、令和3年産すべてのうすすりが終わります。
最後まで気を抜かずに、全集中で頑張ります。