わぁ!!
車を運転しつつ、田んぼの見回りをする習慣がついています。
今日もいつも通り、キョロキョロ田んぼを見ながら、
雪はもう全部溶けたなぁ。
陽射しが強くなってきたから、田んぼも乾いてきたなぁ。
なんて、思いながら運転していると、
えっ、うそ~、えっ、いや、見間違いか?えっ。
目を疑うものが見えた気がしてUターン。
ハザードをたきながら徐行して、確認すると、、、やっぱり。
大きな鹿が、車にでも轢かれたのかな、田んぼの中に横たわっていました。
急いで社長である夫に報告して、市の農村〇〇課に電話。
すると、
生きている鹿なら、うちのところの担当になるんですが、もしも、もう死んでいるのならうちじゃないんです。道なら担当なんですが、田んぼの中となれば、所有者さんに処理してもらう形になります。
えぇーエェ~!!!!!嘘やろ~!!
いや、うちは、耕作者であって、所有者ではないです。
いやいや、そもそも、中間管理機構を介して耕作しているので、中間管理機構が所有していることになるんかな。
しかも、車内から見ただけで、そばに寄って確認はしていないので、生きてるか死んでしまっているかの確認まではできていません。もしかすると、心臓は動いているかも。(そちらの担当の可能性も、出てきまし、、、た?)
咄嗟に、そちらがそんな助けてくれないなら、こちらだって、うちは所有してないし、お国の促す組織を介して耕作しているんだよと、バリケードを張ってみる。
ABC、呼吸、循環、意識の確認はしていないと必死の抵抗もしてみる。
てかてか、農業者がドンドン減っている中で、可能な限り自分たちでできる補修なんかはしつつ、踏ん張っているんやで。助けてって時くらい、助けて~。
と思いつつ、組織の一員、ましてやお堅い役所の。何でもかんでもうんって言えないルールがあるんやろうなとも思い。
わかりました。そちらで対処してもらえないのは、わかったんですけど、ほなどこに頼めばいいかとか、教えてもらえますか。
もしかすると対象外って言われるかもしれないですが、環境〇〇課に、自分では対処しきれないのでって相談してみてください。助けてくれるかもしれないです。
えぇ、内線でも繋いでくれへんのかいな。
あかんて言われるんやろな。さすがに、どんな感染対策して接触したらよいかとか、まったくわからへんし、そもそも、生きていても犬以外の動物に触るの苦手やし。無理無理無理~。
断られるやろうけど、電話してみると、、、
連絡ありがとうございます。こちらで、どの課で対応することになるか調整して、対処しておきますね。
って、場所を細かく伝えただけで、数秒で終わった。
ありがとうございます~。
調整しようとしてくださってありがとうございます。
助けてくれようとしてくださってありがとうございます。
なんていうか、なんていうか、何を伝えたいかって言うと、
私たちで責任を持てることなら、可能な限り踏ん張って、努力して、対処します。
けれど、けれど、けれど、
私たちが轢いたわけでもないのに。
私たちの知識の全くない分野のことで。
市民が困っていたら、
市内の中山間地の農地を維持しようとしている農家が困っていたら、
専門の知識や技術を有する人に繋ぐとか、
せめて一緒に現場を見てサポートしてくれるとか、
助けて欲しかったな。
怖くて田んぼにはまだ見に行けてないけれど、
対処してくれはったかな。
鹿様、安らかにお眠りください。
昔のように、鹿や猪たちは、それぞれの住みよい環境で、暮らせるような日々がまたやってくるといいな。
そのために、私たちのできること。
環境保全。
どうしても、収量は少なくなるけれど、
環境にも体にも優しいお米、環境こだわり米の生産を今後も心がけていきたいと思います。
今年、最初のつくしを見つけました。
春ですね。